2015はこの26社のスタートアップに注目!

リーマン・ショックからすっかり立ち直り、飛ぶ鳥落とす勢いで成長を続ける景気の良いシリコンバレー。勢いのあるスタートアップは主に、モバイル広告及びアナリティクス、クラウドセキュリティー、IoT、SDN、FinTech、EdTechに散らばってます。具体的にどんな会社か、見てみてください。

詳細は下記Tech On the Rise YouTubeにて。
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IPOはイノベーションを阻害してしまう・・・のか?

LightBulb

刺激的なテクノロジーを見た時は「おぉぉぉ!これすごっ」という驚きがある。最近知ったLeap Motionなんかまさにその類のものだ。

他にもサンフランシスコのEV車スタートアップ Lit Motors (http://litmotors.com/) なんかも面白そう。

横からガツーンと当たられてもバイクとは違って倒れない!

先月シリコンバレーではStanford大の*Shai Bernstein氏による論文が物議を醸しだした。論文のタイトルは”Does Going Public Affect Innovation? (IPOはイノベーションを阻害するのか?)”というもの。Leap Motionのような、とがった製品とテクノロジーを持つ会社が今後IPOしたとすればそれはそれですばらしいことだし、はたから見ている側としては次のエキサイティングなプロダクトを見てみたいと期待してしまう。しかしShai氏はIPOすることによって、莫大な資金を得た会社がこれまで以上にInnovativeになるどころか、逆にそうでなくなってしまうのではと問いかけている。

このシリコンバレー企業の自己否定とも取られかねないShai氏の論文は読んでみるととても興味深い。事実自分がスタートアップの会社から、買収された会社に移った経験と照らしあわせてみても、確かにそうだなと思えるところがある。以下3つポイントを挙げてみた。

1. 市場からのプレッシャー

IPO前と後で全く変わること、 それは公開企業となることによって常に4半期の数字に追われ、また成長を求められる。会社はマーケットに対して4半期およびその年のパフォーマンスの予測を公開を要求し、下方修正しようものならきっちり説明しないとその株は売り浴びせられる。IPO前まではその会社のコア・テクノロジーを開発し研ぎ澄ます、ピュアなイノベーションに集中できるが、公開した瞬間から「次の4半期の数字を達成するために必要なこと」というのが急に会社としてのプライオリティーになってくる。よって長期的なイノベーションで差別化を・・と考えていてもそうしたプロジェクトを続けることは難しくなるケースが多い。(よほど内部留保が潤沢でない限り)

2. イノベーションを買うようになる

IPOするとき、その会社のテクノロジーは「ピーク」にある時となる。IPO後もイノベーションの「質」を確保し、4半期の数字を達成しつつ、ピークから落ちたとマーケットから思われないためには、イノベーションを「買う」というのが手っ取り早い。一方、ビジネスの成長スピードが早すぎるのも問題。要求に答えられるだけの人員も揃っておらず、組織もIPO前の状態だと、折角のチャンスを逃すことになる。「買う」ことは最短のイノベーションだが、それを受け止める土台なくして買う意味はない。IPOするまでのトップは刺激的なビジョンと社員を束ねるカリスマ性やリーダシップが特に求められる。IPO後はビジネスの成長と組織の成熟をバランスよく舵取りするために、ある程度ビジネスオペレーション経験が豊富なトップが招集されるのはこうした理由がある。

3. High liquidity of professional

シリコンバレーではIPOさせるまでが楽しいと考える人は多い。なのでIPOしたらそれがゴールなのだ。そしてキャッシュが手に入り次第辞めてしまう。たいていは別のスタートアップに行くが、一時リタイヤなど行く先は様々。問題は残された人達。IPO前のCTOが公開後にいなくなってしまうと、次のCTOが来るまでどうテクノロジーを進化させていくか全く不透明になってしまう。上の問題だけではない。えてしてIPO前の会社はノウハウや技術スキルが「属人的」なため、現場であっても「その人」が辞めたら周りがしばらく機能不全になることはよくある話。そんな状態でIPO前と同じレベルのイノベーションは期待できない。

従って、IPOする前の会社と、した後の会社は基本的に別会社になる、と考えたほうがいい。Shai氏が言いたかったことは、IPO前後でイノベーションが阻害されるのではなく、その「質」が変わってしまうということなのだ。IPOできなくても「買われる」ということが起こる以上、スタートアップは常にどこよりも尖っていないといけないから、必死に技術開発する。一方イノベーションを「買う」側は、尖ったテクノロジーを自社に取り込んで、より差別化を狙える。(うまくいくかどうかは別として。)

シリコンバレー企業の生態系は、投資する者、IPOする者、イノベーションを買う者、買われる者、といった要素で成り立っているのだ。この地の企業動向を追うとき、こうした生態系を意識しながらニュースや企業のアナウンスを読むと、トレンドがもっとよく見えてくる。

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*実際の論文に興味のある方はこちら。
http://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=2061441

また、この論文についてShai Bernstein氏へのインタビューもあるので、あわせてどうぞ。
論文の要旨がわかります。
http://www.bizjournals.com/sanjose/news/2013/01/22/ipos-make-companies-less-innovative.html?ana=RSS&page=all