新たな挑戦の始まり

今月でGolden Gate Bridgeが完成して75周年
Source: BloomBerg Business Week

サンフランシスコの象徴と言えばゴールデンゲートブリッジである。この地を訪れたことがない人でも一度は写真等で見たことがあると思う。その橋が5/27に75周年を迎えた。今となっては観光名所扱いだが、当時は速い潮流と霧の多い天候、そして両岸の地形が複雑な事、2km以上の橋を重力から支えるだけの建築技術が育っておらず、もし建設するにしてもそのコストが$100 million 以上(1920年時点)と試算されており、「建設不可能な橋」として認識されていた。

しかし、時代は「不可能」と言われて立ち向かう挑戦者を時として迎え入れる。それが後にG.G. Bridgeの建設指揮をとったJoseph Straussという人だった。
(本稿では彼の詳細には踏み込まないが、興味のある方はこちらへ。)

1933年から着工開始し、4年の歳月を経て完成に至る。当時としては世界最長の吊り橋だ。この完成を機に、なんと橋梁建築技術のスタンダードが完全に塗り替わってしまった。建築史に名を残すのにはそれだけの価値があるというわけ。0から設計し、1を産み出し、100へと至るその過程はまさに開拓者の執念といえる。

奇遇にもこんな歴史的なタイミングの頃に、自分も新たな挑戦者としてスタートを切ることになった。前回、前々回と転職ネタが続いたが、実は自分も(同じ会社内で)新たなポジションに移ることが背景にあったのだ。これからはSoftware Product Managerとして仕事をしていくことになる。日本でプロダクトマネージャーと聞いてもあまりそういう仕事が広く存在しないので、イメージわかないかもしれない。(日本ではプロデューサーのイメージに近い)だが、ここシリコンバレーでは会社の屋台骨を支えていく重要な仕事である。0から1を作り、周囲を巻き込んで1を100に1000にしていくのがプロダクトマネージャーに課された役割なのだ。

なのでブログのタイトルも少し変えました。

今後は、シリコンバレーにおけるプロダクトマネージャーの仕事についても記事を書いていくのでお楽しみに。

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いざJob Change! 勝負を決める最初の100日の過ごし方

転職といえば、ダーマの神殿 (w

自分が小学生のころドラクエ3が爆発的に流行ったこともあり、ある仕事(戦士とか武闘家とか魔法使いとか)に精通した人が、別の仕事に変わる「転職」という概念があることを、このゲームを通じてなんとなく当時知っていた。今から思えば、複数の専門性の相乗効果を狙うというスタイルに、どこか憧れを抱いていた気がする。
(ドラクエ的に言えば、コテコテの戦士なのになぜか魔法まで使いこなせてしまうというような)

ただ、簡単な話ではない。キャラの強さがレベル30までいっていても、いったん転職するとレベル1に下がってしまうのだ。まさに最初からやり直しである。当時プレーしていて転職を実行すべきか否か、小学生ながらまるで大人のように悩んだ記憶がある(笑

そして、決断したらもう後戻りできない。

今自分がITの世界でプロフェッショナルとして働く中で、何度かこの「転職」を経験してきた。1時的にレベルダウンすることを覚悟の上である。後戻りできない緊張感と戦いながら、今度はそこからどうやってスムーズにレベルを上げていくかが次に大事なのだ。

これまでの経験や学んだことからいって、5つポイントがある。しかも、これらのポイントを実行するのにはスタートダッシュが必要。新しいポジションに移ってからの最初の100日が勝負だ。



1. Network, network, network

所変われば品変わり、おのずと人も変わってくる。まずは自分の上下左右にどんな人がいて、どういう力関係になっているのかをよく把握すべし。ポイントは、同一部署内だけではなく、部署外、事業部内外、社外と、水の波紋が広がっていくようにその環を広げて俯瞰すること。そして、自分が仕事をするにあたって大事な人々とネットワークをどんどん構築していくこと。



2. Deliver a quick win

日系企業の場合、えてして「まーゆっくり勉強してきなさい」という雰囲気があったりするが、こと外資に限ってそれは命取り。まずは自分が移ってきたということに対し、これだけのバリューがあるぞ、というのをきっちり見せつけるべき。「おお、なんかすげー奴が来た」と思わせないといけないのです。でも、あまりに大きな目標を最初に掲げる必要はない。ポイントは、小さいアウトプットでもいいのでチームへの貢献度が高いようなタスクを、できるだけ早く達成すること。



3. Under promise, over deliver

2と関連しているが、最初なのでいきなり大風呂敷を広げる必要はない。むしろ「能ある鷹は爪を隠す」的に、ゴールはそこそこに設定し、やってみたら120%くらいできちゃいましたくらいのほうが印象強い。



4. Set a personal 100-day goal, separate from whatever your manager expects

外資の場合、あなたがこのチームに入ってきたらこれを達成してほしい、ということを上司から明確に定義される。これは当然こなすとして、それ以外に自分個人として達成すべき目標を自分の中に立てるのだ。例えば、自分に直接担当しないプロジェクトでも、勉強するいい機会になると思えるものであればそこに顔出して、どう貢献できるか探ってみるとか、自分のチームでうまく機能していないプロセスがあれば、改善提案をしてみるとか。



5. Celebrate other poeple’s success

最初の100日間に、チームの誰かが素晴らしいアウトプットを出したとしても、それを見て焦る必要なない。むしろなぜ彼はそんなアウトプットが出せたのか冷静に分析してみること。そしてその人に対してはちゃんと「おめでとう」と言ってあげよう。



これから転職する人、異動した人、新しい仕事を初めて日が浅い人、リスクをとってチャレンジするからにはぜひ結果に結びつけましょう!今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。


あなたの英語をワンランクあげる一言 #4

 

ここ最近うちのオフィスで人の出入りが激しい。

(出入りといっているのは、辞めたり、新しく入ってきたりするという意味で)

 

例えばあなたが別の部署への異動、もしくは転職で今の職場を去ることになった時、USではこんな表現がよく使われる。

A: Hey, I heard you are going to move to a new team.  Congrats on your move!

B: Thank you!  I really enjoyed working with you.  I miss you guys but I decide to take a next opportunity.

A: Yap.  Change is always good.  Did you get someone who will do a backfill of you?

B: Yes, fortunately, we’ve already got a good guy.  I believe he can catch up soon.

A: Oh, boy  You have too big shoes.  He must work really hard.

部署に残るAさんが, 異動していくBさんと会話してます。

後任は見つかったのか?とAさんが聞くと、Bさんが「イイやつが見つかった、彼なら大丈夫だろう」と答えて、Bさんが”You have too big shoes”と一言。

これはAさんのこれまでの貢献度が大きく、抜けた穴が大きいがゆえに後任がその穴を埋めるのが大変だな~という意味で使ってます。この辺を靴の大きさに引っ掛けた慣用表現。

職場を去るなら惜しまれて出ていきたいもの。人材の流動が激しいここシリコンバレーでは、よほど濃いキャラか、あなたの仕事の貢献度がかなり高くないと、チームの人々はあなたのことをこれから先も覚えていてくれない。もし、”You have too big shoes”と言われたら、素直に喜んでいいでしょう。それだけあなたの仕事はちゃんと印象に残るくらい貢献度大だった、ということなので。

 

Facebook IPO 狂想曲

FacebookがいよいよIPOを今週中に行うと言われている。実際いろいろなトレーディングサイトを見ていると、”Expected Pricing Week of:05/14/2012″となっており、おそらくかなり高い確率で起こるだろう。当初流通する株式は3.3億株だそうだが、果たして株価はどうなることやら。

巷ではFBの共同創業者の一人(もともとブラジル人、すでにFBは退社しているが株式は保有)が取得したUS国籍を捨ててシンガポールへ移住、莫大な税逃れを密かに企む。(表向きアジア地域への投資活動に従事するとコメントしているが・・)

Facebook Co-Founder May Gain Choosing Singapore Over U.S. – Bloomberg

ちなみに、アメリカ市民権を持ってる人(グリーンカードを持ってるだけではダメ)、各証券会社との取引高や、FB株を取り扱い可能なオンライントレーディングサイトでの取引が一定金額以上(だいたい5000万円以上)あれば、IPO時のFacebookの株式購入の優先権が得られるようです。

さて、FBお膝元の、パロアルト、メンローパークをはじめ、シリコンバレーエリアでは不動産価格の高騰がすでに始まっていた。当然、FB長者を狙っての話だ。 

Facebook IPO is juicing Silicon Valley real estate prices to crazy levels | VentureBeat

地元のローカル紙も土日ともなれば下のように豪邸達がページを飾り、Open houseと称して現地見学会を盛んに開く。

ちなみに、左ページの物件がおよそ5億円、右上部のプール付き物件が4億円。物件によっては無料でランチが振舞われたり、出張カフェスタンド(これも無料)、子供向けにバルーンアートの出張サービスがあったりと、どこもディール取るのにかなり金かけてます。ちなみに、このテの家に手を出すと、固定資産税だけで毎年BMW 7シリーズが1台買えるくらいの金額になる。しかも日本と違って、年々下がっていくわけではない。ましてやプール付きなんて買った日には、その維持管理コストだけで・・ まー実際そんな「些細なこと」など気にならないほどの人々が買うわけで、この地のビリオネイヤーは次元が違うわけです。

もしこの地に足を踏み入れることがあれば、こうしたビリオネイヤー達が実際どんな家に住むのか、話のネタに社会科見学としてみるのも面白いかもしれない。ローカル紙(例えばPalo Alto Daily)のような無料新聞にたくさん載ってます。

ただ少し引いてみてみると、この地では真剣に夢を見てそれを実現させてやろうと考えている人々がたくさんいる。いるだけではなくて、それを支える人々も場所もコミュニティーも種類も豊富だし、粒ぞろいなのだ。しかも、実際に夢を叶えた人、力及ばず叶えられなかった人双方から薫陶を受けるチャンスも多い。成功しても失敗してもそこはシリコンバレー、うまく行った人はまた次のチャレンジをするし、失敗した人もそれを踏まえて再チャレンジをする。その姿勢になんの後ろめたさがないのだ。FBのIPOはある種「飛び値」に相当する現象だが、これに乗じてIPOをするというスタートアップは多いと予測されている。腕に自身があり、テクノロジーの世界で徹底的に上を目指してみたい人は、ぜひ1度この地でチャレンジをしてみることをおすすめします。